ヘルシンキでレザーバッグ手作り体験@Pihka Collection (ピヒカ コレクション)
今日は先日お邪魔してきたPihka Collection (ピヒカコレクション)さんでの、「レザーバッグ手作り体験」in ヘルシンキ について投稿します。
Pihka Collection はタンペレを本拠地にしているレザーバッグ・アクセサリーブランド。バッグ手作り体験コースはヘルシンキでも開催しています。
Pihkaさんは、「良いビジネスをすることで世界をより良い方向に変えることができる。私たちの目的は、より良いデザインと手工芸品の産業を構築することであり、同時に広く社会にポジティブな痕跡を残すことです。端的に言えば、私たちは取るよりも与えることを大切にしたいのです。」
というコンセプトで、材料から生産過程にもサステナビリティに徹底している、とってもモダンで、エシカル、なおかつ高品質な手工芸技術を提供するフィンランドブランドなのです。
手作り体験コースは、その名の通り、革の選択から、カッティング、縫製、などなど全部自分で仕上げていく、とっても楽しいクラスでした。
下の写真にある見本あるバッグを自分で作ります。
この二つのモデルがあります。アガタ、と、キエロ。
photo credit: Pihka Collection
このブログでは手作り工程を詳しく写真付きでお届けします。
最後まで読んでいただけると嬉しいです💓
Pihkaさんのヘルシンキショップは、ヘルシンキのデザインエリアで目が離せないプナヴオリ(Punavuori)というエリアにあります。私がチャリンコで向かったPihkaさんのショールームは、ヘルシンキに観光で来られる方には絶対見逃せない、デザインミュージアムのすぐ隣でした。手作り体験が終わったら、帰りにデザインミュージアムに気軽に寄っていけますね。
入り口はこんな感じです。
入るとすぐにショールームエリアがあり、ここでピヒカさんの商品を実際に手にとってみたり、試しに提げてみたりできます。どのバッグも超シンプルで実用的。しかも高級感のある上品な美しい色。ウットリしてしまいます。ここから既に写真パチパチ。
ショールームから左手は上の写真のように手作り体験のできるワークショップスペースになっています。
奥には休憩もできるキッチンエリアがあります。(下の写真。)
参加者用にクッキーやチョコレート、コーヒーが準備されていました。左端に見える白いボトルは消毒剤です。コロナ対策はここでもきちんと。
参加者は私を入れて5人(大人3人に加え、なんと10歳の女の子二人も参加していました!)
さてさて、先生に軽い自己紹介をした後、まずは今日手作りするバッグのモデルをアガタにするかキエロにするかを選びます。
キエロもアガタもすごく素敵で、どっちかに決めるのは本当に難しかったです!
クラッチバッグもいいけど、クロスボディのポシェットも毎日の通勤や近場のお出かけにものすごく便利そう・・・とめちゃくちゃ考えた結果、クロスボディに決定。
主な理由は、もうコロナもあるし、子持ちだし、毎日仕事で忙しいし、、、クラッチバッグを持っていくパーティーの機会も最近全くないので(悲しい)・・・。箪笥の肥やしになるバッグよりも、すぐ明日からでも使えるバッグを作りたい!と思ったからです。
モデルが決まったら、今度は素材の革を選びます。
どの色にしようかな、、、豊富にあるカラーバリエーションから選びます。
ベージュもいいし、レンガ色もいいし、それか定番の黒や茶色にするべきか・・・色々迷った挙句、Pihka さんの製品でも定番で使われている爽やかな水色の革で作ることにしました。(上の写真にある一番左に見える青い革です。)
まずは型取りして鋲づけする部分にマークを入れ、ハサミで切り抜きます。
これはお洋服のお裁縫と同じですな。
皆さんチョキチョキ。こちら、左にいらっしゃる方は先生のミラさん。手前にいるのは10歳でお友達と参加していた女の子。以前に靴作り体験コースに参加したことがあるからか、要領をかなりわきまえてどんどん作業進んでいました。すごいなあ。
できた!
下の写真にある、丸く切り抜かれた革はカバンの底にあたる部分です。
菱錐を使ってひと目ずつ突き目をして穴をあけます。先生が言うには、菱錐が縫う方向に対して45度くらいを目安にすると縫うときにスムーズにいくそうです。
出来上がりはこんな感じ。
次に、バッグを開け閉めするためのベルト金具の準備。ベルト部分と肩紐はヌード色を選びました。
穴あけパンチでマークした部分に穴を開けていきます。
できた穴にカシメ金具をつけ、バックル部分を装着するとこんな感じになります。
次に穴あけパンチでバッグの本体に穴を開けました。
この穴にカシメ金具をつけると・・
・・こうなります。うん、うん、カバンらしくなってきた!
次に、バッグの底と本体を縫い付けます。ここが結構難しい、というか時間のかかるプロセスでした。腰掛けてする方がやりやすいということで、椅子のあるキッチンエリアに移動。
2本の糸と針を使って、これは何縫い、って言うのかな、、革の外側からクロスさせるように両側から針を通し縫っていきます。
最後は返し縫いのようになります。革を2枚突き刺すのでちょっと力も必要です。向こう側に貫通した糸に、返しでくる針がその糸を貫通してしまわないよう、糸同士が平行に通るように返していくのが難しかったです。
縫い縫いスタート・・進み具合は遅いです。
この工程が一番時間がかかったかもしれません。
みんな真剣に縫い縫いしている間に先生は、参加者にスパークリングワインや苺を出してくれました。アルコールがダメな人にはノンアルコールバージョンまで用意してらっしゃいました。
飲みながら縫い縫い続行しつつ、あれこれぺちゃくちゃお喋り・・・
できた!どうかな?少し引っ張りすぎて突っ張ってるところもありますが、一応まっすぐ縫えた、、かな。
次はバッグのフタになる部分とストラップをつける作業に入ります。
ストラップもヌードカラーの革に決めました。ちょうど良い長さにカットして、ベルトの穴あけをします。
カシメ金具で蓋の閉じ目部分やストラップをきっちり装着するとこんな感じになります!
出来上がり!
できがった後は"I made my bag" (「私のバッグ、自分で作ったのよ!」)のボードを持って記念撮影です。
このバッグは中にはポケットはありませんが、開け口が大きいので、財布、口紅、携帯をまとめてぱぱっと投げ込んでまとめて身近に抱えておくのにとても便利です。ふたを開けると中が一目で見えるので、小物がまとめて入っていてもすぐに取り出せる、と言うメリットもあります。
私は近所にお買い物に行くときに欠かせません。あと、ショルダーストラップを短めにして、クロスボディっぽく抱えると、自転車に乗る時にも便利です。
あと、ふたがきちんとベルトで閉められるのも、盗難防止にもいいと思います。
Pihka Collection さんのウェブサイトはフィンランド語と英語で展開していきます。日本語のコースはありませんが、先生は皆さん英語も話せるし、手作り作業は見てその場でする作業なので、言葉の壁は厚くないのではと思います。
レザーバッグ・シューズ手作りコースについてはこちらから。手作りコースはどれも半日か一日で終わるので、ヘルシンキ滞在中、観光とは一味違う体験をされたい方に便利です。ぜひお試しください!
コースについて詳細はこちら。Pihka Collection のインスタグラムはこちらからフォローできます。